私は高校二年生の時、交換留学で1年間アメリカのオハイオ州に留学していました。高校三年生の時に帰国し、AO受験で日本の国際系の大学を受験しましたが、私にとっては英語力の面や他の面での準備期間が足りず、進学したい大学からは残念ながら不合格を貰いました。その後、進路について悩んでいる時に当時のトフルゼミナールのカウンセラーの方に海外大学の編入制度について教えてもらいました。元々、私が大学で専攻したかったことが日本にはあまり無かったということもあり、海外大学への進学を決めました。
私がOrange Coast Collegeを選んだ理由は、環境と編入率の高さです。OCCはCosta Mesa という場所に位置していて、ビーチが車で15分の所にあり、気候も一年中良いので過ごしやすいです。また、Costa Mesa は日本のレストランやスーパーも多いので日本食には困りませんでした。勉強するにはとても良い環境で、私自身はOCCで沢山のインスピレーションを受けました。また、勉強へのモチベーションも上がる場所でした。編入率の高さも理由ですが、編入への準備の段階でクオリティの高い授業を受けられるのもOCCの魅力だと思います。
OCCでのメジャーはLiberal Artsでした。編入に必要な単位を取るために、ArtやPsychology、History、MathやEnglishなどの授業を取りました。その他、編入先のメジャーに必要な単位の社会学や政治学を取りました。たくさんの分野の授業を取る事ができました。私の場合は、これらの他に言語のクラスを沢山取りました。私は、フランス語と中国語を取りました。難しい授業もありましたが、とても充実しました。
OCCで一番良かった点は、モチベーションを上げられる事です。私は元々海外という環境で学ぶ事が夢だったので、余計モチベーションが上がりました。アメリカでアメリカ人と同じ土俵に立って良い成績を取ることは簡単なことではなかったです。そして、彼らは皆とても勉強熱心です。しかし、図書館で一生懸命勉強している彼らの姿をみると毎回やる気が湧き上がりました。そして、OCCには多くの留学生も在籍しているので色々な国の友達を作る事ができ、その出会いもとても良かったです。
逆に一番苦労したことは、良い成績を保つ事です。私自身、幼稚園から高校まで一貫校だった為、勉強面では特にコツコツ努力する事があまりなかったです。しかし、私は編入先へのこだわりが強かったので4.0を保つことに特に力を入れていました。元々は努力するタイプではなかったですが、OCCに入ってからは勉強を習慣化させました。最初のうちは、慣れなかったので習慣化させることに苦労しました。そして成績をAで保つ際に一番大変だったのはテストです。テストは成績の中での割合が大きいので、テストで一度ミスしてしまうとAを取る事が難しくなってきます。なので、テストの2日前から徹夜することも多かったです。また、アメリカでは、Office Hourという教授に質問しにいける時間が設けられています。私は、なかなか教授と一対一で質問する事が出来ませんでした。しかし、Office Hourにもっと行っていれば色々な事をもっと学べたと思います。
また、編入するまでは、エッセイの作成に沢山時間を使ったのですが、私は編入先の学部がバラバラだったのでエッセイで自分の伝えたいことをまとめる事に苦労しました。他にも、自分のことや今までやってきたことを見つめ直す事にも時間がかかりました。編入時は、日本の大学との併願はしませんでした。UC系の大学は、幼い頃から名前だけは聞いていましたがまさか純日本人の私が入れるなど夢にも思っていませんでした。コミュニティーカレッジでの2年は人生で一番勉強に集中した2年でとても充実しました。UCに入ったらこれまで以上に大変だと思いますが、もっと充実させたいと思います。将来の夢は正確に定まっていませんが、広告関係のお仕事につきたいと思っています。昔から、メディアや広告に興味があったので編入先ではたくさんのことを吸収したいです。
留学する前に準備しておくこととしては、英語力は必要不可欠だと思います。授業はもちろん全部英語で行われる上、自分で質問を聞いて発言したり作業したりする授業もあるので、コミュニティーカレッジの成績を保つ上で大切な能力です。アメリカの大学の授業で必要な英語力を習得するのに重要なのは、TOEFLだと思います。OCCでは61点が必要で、その点数を取れれば入学できます。しかし、入学した後に必要なレベルの英語力はもっと高いと思います。できる限りTOEFLの点数を取っておくことでコミュニティーカレッジでの成績も取りやすくなると思いました。私も、日本にいる間にもっとTOEFLの点数を上げておけば良かったと思うので、これから留学したいと考えている皆さんにも、日本でしっかり勉強しておくことを強くお勧めしたいと思います。
娘は、幼稚園から高校まで一貫校の女子校で育った為狭い世界が窮屈に感じでいたそうです。娘が高校2年生の時、アメリカに留学し帰国した際彼女の成長をすごく感じ、アメリカという環境が彼女には合っているんだと思っていました。高校三年生の時は編入制度の存在を知らなかった為日本の大学という選択肢しかありませんでしたが、編入制度を知り娘も私もいい経験になると確信しました。元々、一貫校でのびのび育ってきたので娘が勉強面でどこまで本気を出せるか心配もありましたが、娘の更なる成長が見え編入先も無事に決まり親としてもとても嬉しく思っています。